株式会社エンターグラムは、日本のゲームソフトウェアの企画・開発・販売を主な事業とするゲーム開発会社です。1999年8月5日に設立され、本社は大阪府大阪市北区東天満に位置しています。これまで数々の名作ゲームを生み出し、日本のゲーム業界において重要な役割を果たしてきました。

沿革と歴史

エンターグラムは、元々株式会社テイジイエル(TGL)の全額出資により「エヌ・エス・ピイエンジニアリング」として設立されました。2002年には「株式会社テイジイエル企画」に社名を変更し、2016年4月に現在の「株式会社エンターグラム」へと商号変更しました。

設立当初から、エンターグラムはTGLのマルチメディア事業を引き継ぎ、一般向けゲームを「TGL」ブランド、成人向けゲームを「戯画」ブランドで展開してきました。特に「戯画」ブランドは、美少女ゲームファンから高い支持を受け、数多くのヒット作を生み出しました。しかし、2023年3月31日をもって、「戯画」および「プレカノ」ブランドのゲーム開発・販売を終了し、新たな方向性へと舵を切りました。

事業内容と主要タイトル

エンターグラムは、PC向けゲームを中心に、家庭用ゲーム機向けソフトの開発・販売を行っています。特に、PlayStation VitaやNintendo Switchなどのプラットフォーム向けに多くのタイトルをリリースしており、幅広い層から支持されています。

主な代表作には以下のようなタイトルがあります:

  • Farlandシリーズ:1990年代から続く人気RPGシリーズで、ファンタジー世界観と戦略性の高いゲームプレイが特徴です。

  • 戦国美少女シリーズ:戦国時代を舞台にしたアドベンチャーゲームで、キャラクターの魅力とストーリー性が評価されています。

  • この青空に約束を―:感動的なストーリーと美しいグラフィックで知られるビジュアルノベルで、多くのユーザーに愛されています。

  • 黄昏に潜む梟と明け方の昴:最新作の一つで、独自の世界観と深みのあるキャラクター描写が注目を集めています。

これらのタイトルは、ゲームファンだけでなく、業界内でも高い評価を得ており、エンターグラムの技術力とクリエイティビティを証明しています。

企業理念と今後の展望

エンターグラムは、「ゲームを通じて人々に感動と喜びを届ける」ことを企業理念として掲げています。この理念のもと、これまで数多くのゲームを開発し、ユーザーに楽しさと感動を提供してきました。

近年では、バーチャルYouTuberを採用した作品や、新しいプラットフォーム向けのゲーム開発にも力を入れており、時代の変化に対応した柔軟な姿勢を見せています。また、2023年に「戯画」ブランドの終了を発表した後も、新たなブランドやジャンルでの挑戦を続けており、今後も革新的なゲームを生み出すことが期待されています。

ユーザーへのメッセージ

エンターグラムは、これまで多くのユーザーに支えられてきました。私たちは、これからも質の高いゲームを提供し、ユーザーの皆様に楽しんでいただけるよう努めてまいります。最新情報や新作タイトルのリリースについては、公式ウェブサイトやSNSをご確認ください。

エンターグラムの強み

  1. 豊富な開発経験:長年にわたるゲーム開発のノウハウを活かし、高品質なゲームを提供しています。

  2. 多様なジャンルへの対応:RPG、アドベンチャー、ビジュアルノベルなど、幅広いジャンルのゲームを手掛けています。

  3. ユーザー目線の開発:常にユーザーの声に耳を傾け、ニーズに応えるゲーム作りを心がけています。

  4. 時代に即した革新性:新しい技術やトレンドを取り入れ、常に進化し続けています。

今後の展開

エンターグラムは、今後もゲーム業界の最前線で活躍することを目指しています。新たなプラットフォームや技術を活用し、さらに多くのユーザーに楽しんでいただけるゲームを開発していく予定です。また、国内外のパートナー企業との協力も強化し、グローバル市場での展開も視野に入れています。